2011年12月5日月曜日

“YEAREND SPECIAL COUNTDOWN PARTY 2011 IN ASAKUSA”

開催決定!!
20名さま限定の年越しライブです。

場所は浅草のライブバー、『SOUL TRAIN』

21時開場、22時開演。(終演予定27時)

演奏:『SOUL TRAIN BROTHERS』  和泉宏隆(pf) 浅葉裕文(gt) 鈴木健市(b) 佐々木暁雄(dr) 橋本淳平(perc.)

スペシャルゲスト 坂上領(fl)

シンセ漫談:『モンティ・アレキ三太夫』


料金 ¥5,000円(1ドリンク付き)


なお、ご予約はメールにて承ります。(本公演はお店を貸切で行います)

また、厨房がない為、きちんとしたお食事はお出しできません。(それなりのおつまみは、『キッチンひろ』がご用意させていただきます)

お酒類も一通りこちらで揃えることになるのですが、主に召し上がるものをお教えいただければ幸いです。特殊なものをご希望の場合は前もってご相談くださいませ。



◆その前にも…

12/26(月) STB139  
A Vocal Feature Night with TOKU&SHIHO  
リズムセクションは石川雅春(dr)&コモブチキイチロウ(b)
存在感抜群の声の持ち主、TOKUとSHIHOを招いてのスペシャルな一夜

12/27(火) Chicken George
和泉ピアノトリオ2011年関西地区最終公演
石川雅春(dr)&コモブチキイチロウ(b)

12/28(水) Star Eyes
和泉ピアノトリオ2011年東海地区最終公演
石川雅春(dr)&コモブチキイチロウ(b)

12/29(木) Dolphy
和泉ピアノトリオ2011年首都圏最終公演
石川雅春(dr)&コモブチキイチロウ(b)

お待ちしております!!

2011年8月31日水曜日

"35-10"

(35-10 とは、さんじゅうご、ひく、じゅう、ではあ~りましぇん!
真ん中の記号はマイナスではなくハイフンでありまして、サーティファイブテンと読んで下さいまし)


まぁ、元来アニバーサリー的な催しはあんまり好きではないんだけれど、この日本の国のみならず、世界的にも風雲急を告げる情勢の今日この頃、もしかしたら五年後はないかもしれないという思いから、個人としては初めて、そういったキャンペーンをはってみようかと思った次第‥


中学二年の時に音楽の道を志し、音大受験のコースに乗るという決断もつかぬまま、とにかく高校時代に音楽に没頭したいという理由から慶應高校に進学したものの、何を間違えたかアメリカン・フットボール部に在籍してしまい、神の思し召しで大怪我を連続二回(左足首骨折と左膝靭帯切断)経て退部し、晴れてどっぷり首まで音楽の生活に入ったのが三年の秋‥


友達の知り合いの紹介で渋谷のスナックでピアノを弾いてギャラを貰ったのがその秋、すなわち1976年の10月のことで、そこから数えると今年が35年めにあたることから、芸能生活35周年、をうたってみようかと‥

それでは35-10の10はなんなのかというと、自分の音楽を世に出す拠点としてのレーベル、Misty Fountain が2001年にスタートしているため、てな訳で‥



まあ、今年一杯、ソロやトリオを初め、いろんなところでいろんなことをやるので、お暇な~ら来てよね♪


‥でもって、早速、トリオのツアー初日、9/6、名古屋スターアイズに閑古鳥のサンクチュアリが出現しそうであって、石川雅春、コモブチキイチロウ、両氏とのトリオとしては初めての名古屋なのに、あちきの第二の故郷なのに、これまでお世話になっていたドキシーさんではいつもほぼ満席だったのでより広いスターアイズさんに場所を移してみた(小学生の頃チャリンコで走り回っていた懐かしいエリアでもあるし‥)のに、それなのにそれなのに、あぁそれなのに‥


南山大学ジャズ研の諸君はどうしちゃったんでしょうね?


リーマン以降、日本中景気のいいところなんかあるはずもないけれど、名古屋は特にお客さんがいない、という音楽業界の噂は本当なのかなぁ?


広告宣伝が行き届いていないことは認めざるを得ないけれど、日本全国車で走り回ってこれ以上は切り詰められない状況であって‥


結局、旅には出るな!ということになってしまうのかなあ‥

‥と、ぼやいていても始まらないし、一人でも聴いてくれる人がいてくれるのなら走り出すことにいたしましょう。


名古屋を皮切りに、今月は京都高知松山甲府長野足利東京‥(9/27の神戸チキンはソロピアノ)

各地の皆さま、お誘い合わせのうえご来場賜りますよう‥
なにとぞ‥ m(__)m


2011年7月7日木曜日

“新曲のことなど‥”

3日のピラミッド、盛り上がりましたよねっ!!
ねっ??



お客さま、スタッフの皆さま、全ての共演者の皆さま、素敵なひとときをありがとうございました。

特に、宮地楽器サイドの責任者として、企画段階から当日の舞台監督まで献身的かつ精力的にVERYグッジョブを果たして下さった大島弘巳さんには感謝状を送りたいと思います。



さてさて、
個人的には・・・

体調管理に失敗し極度の睡眠不足で臨まざるを得なかったわりには、大事故を起こさずに済んだことを、天に感謝するばかりなんだけれど、自律神経の伝達速度が普段の半分以下といった感じで、ただでさえウィーク・ポイントであるリズムが乱れに乱れ、冷や汗のかきどうしだったという次第。

それというのも、ムーン・ゴッデスの前にソロで弾いたあの新曲を、モチーフの段階からなんとかお客さまの前で披露できるところまで間に合わせたいと必死こいて精魂傾けていた訳であって‥(結果として、厳密には間に合わなかったと言わざるを得ないが‥)

転調もないシンプルな曲ながら、最近捕まえた素材の中では一番気になっているもので‥

中野で聴いてくれた皆さんはどう感じたのか気になるところだなぁ‥

実はタイトルも決まっていて、どんな感じで世に出したいか、というアイディアもだいぶ膨らんできつつあるんだけれど‥

ここで皆さんの意見を聞いておけるとよりよいものに出来るかと‥


コメントを頂くなり、つぶやいて頂くなり、ライブで声をかけて頂くなり‥

何とぞよろしくであります!



日曜日の浅草、SKT53の旗揚げ公演は残席僅かとなりつつあります。立ち見は1ドリンクサービスと店主は申しておりましたが、出来ることなら座って聴いて頂きたく‥
なんつってもキー・ワードは上質なポップス(ロック、ジャズの名曲やボサノバなども含む‥)ですから‥

そして、スペシャル・ゲストとして天野清継氏のギターに加えてもう一人、ソウル・シンガーのRayKayくんが参加してくれることになって‥

そんなこんなで、ご予約はお早めに‥
SOUL TRAIN 03-3843-5063
http://soultrane.jp/calendar/133092


また来週の金曜日、横浜ドルフィーは、石川さんにダブル・ブッキング事件が勃発し!!大ピンチとなって、急遽、板垣正美君に助けてもらうことになった訳なんだけれど、橋本淳平君のパーカッションも交えて、新旧のオリジナルを中心にお届けする予定。

こちらの方も何とぞ‥
Dolphy 045-261-4542
http://www.dolphy-jazzspot.com/index.html


ではでは~

2011年6月28日火曜日

“私にとっての、PYRAMID”

それは究極のオヤジバンド、なんて最近のエントリーに書いたような気がするんだけど、そしてそれは嘘でもなんでもないんだけれども、それについてはもう少し説明しておかないと誤解が生じたりしそうで、そうなったらそれはそれでとても悲しいので、ここで一度、あたくしにとっての“PYRAMID”について、出来るだけ手短(もしもきちんとするならば本を一冊?とまではいかないまでも相当たくさん書かねばなりまへん!)にお話しさせていただく必要性を深く感じた次第。



学生時代に一緒にバンドをやっていた仲間と、卒業後四半世紀を経て、再び同じステージで共に音楽する喜び‥

そこのところをわかって下さる方は、実のところたくさんいらっしゃることと思う。だって、バンドでなくても、吹奏楽とか、ギター・アンサンブルやマンドリン・クラブ、或はエレクトーン・サークルとかガムラン研究会とかハンド・ベルとか‥、ともかく、学生時代に音楽を一緒にやった仲間がいて、久しぶりに一緒に音を出す楽しみ‥慶び‥

‥でもって、それを想像してもらった上で、再会した仲間が皆音楽を職業としていたならどういうことになるのか?という答えは、これまでの3枚のCDの中やライブの映像の中にあるはずだが、要するに、

‥と、ここまで書いて気が変わった。今これ以上くどくど言うのは野暮というもの。



「70年代80年代のクロスオーバー・ミュージックにリスペクトを払いつつ、洗練された上質の音楽をお届けする」‥というコピーは単なる今の思いつきにすぎないが、間違ってはいないだろう。


これまであたくしがPYRAMIDに提供した7曲(1曲は鳥山くんとの共作)は、全て自己採点で9.00以上を記録している、結構好きから相当好きの間に位置する楽曲であって、これを聴かずに私に話しかけないでね!と宣言したいところである。

そう言えば、一昨年の秋、是方さんのSOUL BALLAD で横浜のキングズ・バーに出た時、スクエア時代の曲ばかりを次から次へとリクエストするお客さんがいて、彼女は私がソロやトリオで活動していることはおろかPYRAMID の一員であることすらご存知なくて、愕然憮然茫然消沈してしまったことがあった。

学生時代は聴いていた。
大人になって聴かなくなった。ましてやライブは‥


‥少なくとも20万人はいたはずの聴衆は、どこに行ってしまったのだろう?

コンピューターの前でユースト観てる(今晩だね?あたくしは観れそうにないすけど‥)人が20万人いるはずもなし‥


長年に渡る不景気や、技術の発達によって安価な複製や無料ダウンロードがはびこったこの危機的状況を考慮に入れても、この状況はおかしいと思う。

結局のところ、情報が行き届いていないのだ。(と、思いたい)


今、PYRAMIDを聴かずして、あなたいったい何を聴くんですか?

‥と、わたしは日本中、世界中の音楽ファンに問いたい。

繊細な神経によって緻密に構築された音響的構造物の中で、あなたは、どこまでも、きもちんよくなるあるよ~
でもって、7/3は本田さまにTOKUちゃんでしょ?
ゴージャスに磨きがかかって、アダルトでおしゃれな夜請け合いよっ!

いや~、満員御礼とは言いませんけれどもね‥
せめて千人‥

東京中に、本当に趣味のいい方々が何人居住してらっしゃるかは知る由もないが、とりあえず千人の方々をお迎えできれば、贅肉に鞭打ってピアノを弾こうというモチベーションがシンコペーションでベンチレーションがブーブークッション!!!!



最後に、7/3、エレピ結構弾きます。フェンダー・ローズじゃないけど、新品のローズ‥
いわゆるレプリカっつうことで、カバーがラメなの‥

主催の宮地楽器さんがビンテージ・エレピの専門店を始めたとのことで、こないだ押しかけて借りてきたの‥ うしし‥

2011年6月21日火曜日

“シモヤマキネントリオ”

下山敏がこの世に別れを告げてから早四年、いまだに様々な場面で「サトシさんならなんていうだろう?」という問いかけを日々つぶやきながら暮らしているアチキである。


下山敏という人物は、私にとってまず学生時代からの唯一無二の親友であったと同時に、音楽をはじめ美術文学哲学精神世界雑学諸々の先生でありブレインであった訳であって、それなりの期間の闘病生活であったから覚悟はしていたつもりだったが、いざ旅立たれてみるとその不在がもたらす空間の広大さを思いしらされることになった。


3000枚のCDにDVDが200枚‥
遊びに行くと次から次へとかけてくれる、ありとあらゆる音楽‥ロック、ジャズ、ポップス、民族音楽、そして古楽から現代音楽に至るまでの西洋クラシックの世界。
数十冊の画集と写真集。
レアなビデオクリップにマニアックな映画‥

正直に言って、それこそが音楽家としての僕の滋養の源だったのだ。


四年で乗り越えられるはずもないのだが、この度、彼の遺志(もちろんLove&Peace!)をつぐべくトリオを始めることとあいなって、旗揚げライブが7/10、浅草のジャズバーSOUL TRAINにて‥

ドラムスに店のオーナーでやはり下山さんのマブダチだった、池田二郎さん、ベースに下山さんの甥っ子、鈴木健市くん。
そして、スペシャルゲストに天野清継氏をお迎えして、15時開店で16時からゆる~く三部構成でお送りする予定。

下山さんだったら、どんな選曲にしたか、というコンセプトで行ってみようかと‥

思えば、クラシック界においては、サイトウキネンオーケストラという名門が誉れ高いが、軽音楽の分野においては、やはりなんといっても、シモヤマキネントリオでしょう!‥と言って頂けるように、日々精進を重ねていく所存にござります~。

最後に、シモヤマキネントリオ、という名前は正式名称であって、普段は、“SKT53”という愛称?で活動いたしますので、何とぞよろしくお引き立てのほどを‥
m(__)m


でも、浅草で昼ご飯食べてからライブって、和めると思うよ~
おいしいとこたくさんあるしね!
終演も20時半の予定だし‥

2011年6月13日月曜日

“怒涛の二日間”

怒涛、などという言葉を安易に使うと、何をまた大袈裟なオヤジが‥と陰口を叩かれそうなんだが、やはり今回は、怒涛の二日間、と言ってよいかと思う。


相当に濃かった全く内容の違うライブ二本を通して、アチキの脳みそも肉体も再臨界の一歩手前だったんだが、実は、韓国はソウルから、ウンゼ君(ご存知ない方はHPの写真集の中の韓国ツアーをご参照あれ‥)がナメク君(ドラゴンボールのナメック星人が由来のあだ名)を伴って来日して、そもそもはソフトウィンドだけを聴いてくれるはずが、なりゆきでスイートベイジルも、となって‥


でもって、ウンゼ君は彼の人生においてこれまでで最大の転機を迎える(9月からNYに写真の勉強で留学‥)にあたって、アチキ(撮る方はともかく、鑑賞するぶんにはタルボットから始まってスティーグリッツ、スタイケン、ラルティーグ、キャパにブレッソン‥、まぁそれなりの、写真愛好家でして‥)と色々話もしたかったみたいで、尚且つ、ウンゼ君の本懐がドキュメンタリーであると聞いてしまったならば、それはそれは2011年のこの状況においていかに荊の道であろうことに違いなく‥


従って、ソフトウィンドの後に朝まで話せれば良かったものの、翌日を思えばそうもいかず‥(それに加えてソフトウィンドの終演後、突如アレンが現れて‥それはそれで楽しかったけれども‥)


さてさて、10日のソフトウィンドにおけるソロ、自分の中では、3.11の犠牲者の方々に捧げた演奏だった訳であって、特に、エレジィは哀悼と噴怒?を込めてビシッと決まった?かと自画自賛?‥

‥で、飛び入り(業界ではそうは云いつつも普通はリハーサルをするもんなんだが、ほんとの飛び入り!)で歌ってくれた鈴木雄大くん‥

素晴らしかった!!

「上を向いて歩こう」‥きもちんよくて、もう、たまりまへんでした!

また、日本人で、スティービー・ワンダーのナンバーを、あれほどのレベルで歌ってくれる人に初めて遭遇した喜び‥わっかるかなぁ?‥わっかんないだろうなぁ~?


てな訳で、ずいぶんと盛り上がった金曜日のライブ、しかしながら、ミスティファ運転の専属カメラマンは当日自転車操業でハーブを刈っていてそよ風には顔を出せず‥(ちなみに、月曜日の早朝、今現在も大阪に向けて運転中‥)

‥てな訳で、ソフトウィンドさんのブログをご覧下さいまし!(毎度のことながら、オーナーの松木さんってば、アチキのことを誉めすぎです‥今度菓子折りを持参せねば?)




そしてそして、11日土曜日のスイートベイジル‥
なんといっても、Voice Pics に金メダルをあげたい!!



勿論、アレンもマチャトも凄かったんだけれども、思えば、アレン・ハインズ氏も本田雅人氏も、華々しい年季を積んですでに音楽界においてエスタブリッシュメントともいうべき地位に昇り詰めているお二方であって、ぐっ、とこさせてくれて当たり前(‥なんて言いながら、ぐぐぐぐぐっ、て持っていかれたりしちゃう訳)なんだが‥、



V.P.の面々はいうなれば若武者‥

それでもってあの境地‥



五年後十年後、なんて悠長な話でなく、半年後一年後に彼等がどんな音を出しているのか?
自分がミュージシャンであることも忘れて、リスナーとして、ファンとして、聴き続けていきたい、‥と思わせてくれるに足る若者達な訳だ、これが。

アレンの残りのライブ(今夜の大阪、水曜日の横浜、木曜日の名古屋)、お近くの方々はお聴き逃しなきよう!

2011年5月30日月曜日

“遠き光り”

バルト三国のうちの一つ、ラトビアが生んだ、ペーテリウス・ヴァスクス、という作曲家がいるんだが、彼の、“遠き光り”という曲がこのところ折りに触れて胸の内に鳴っている。(‥というか、ふとした拍子に聞こえてくると云うべきか?)


3.11以降、4月半ばまでは、サミュエル・バーバーの“弦楽の為のアダージョ”(余談だが、アメリカの大統領が亡くなるとテレビの追悼番組で延々とこの曲が流れて、というか使われて、それにたいしてバーバーさんは、「別に葬式の為に書いた曲じゃない!」と気分を害していた由)と、ラフマニノフの“ヴォーカリーズ”(原曲はもちろん素晴らしいのだけれど、ヨーヨー・マとボビー・マクファーリンのデュオ・ヴァージョンも捨て難い)の2曲が、それこそずいぶんな音量で鳴り響いていた訳で、それを思えば、僕の精神状態はより良い方向へと向かっているような気がしないでもない。

(ここで“遠き光り”についての講釈を延々と垂れたくなるのをぐっとこらえてできるだけ手短に云わせてもらうと、現代音楽入門にもぴったりの、そ・れ・な・り・に、馴染み易い曲で、歴史的状況によって虐げられた民族の自由への渇望が創作の根底にあるに違いないことから、何等かの事情で抑圧されたネガティブな感情を開放することに寄与しうるのではないか?・・・とあんまり手短じゃなかったかしらん?)


それにしても、前回久々の更新だったにもかかわらず早速に温かいコメントを寄せてくれたお三方、深く感謝する次第であります。

(昔からひとつ一つのコメントそれぞれにお返事したいと思いながらもそれが出来ないままにきてしまったものの、しっかりと受け止め噛み締め明日への糧にしておりますので‥)



さて、世界一小さなライブハウス、高田馬場ホットハウス‥ このお店は皆さん(閉所恐怖症の方を除き)一度は足を運ぶべきスペース。


ライブが始まる前から大きな?テーブル(因みに店内にテーブルは一つ‥)に次々と並んでいく料理は、全てオーナーのアキさんの手作り。

感覚的には、“料理ずきな叔母さんち”を久しぶりに訪ねたら、えらく歓待されて‥
そんな感じであって、先日も、大路さんと吹谷くんが帰ったあともダイソン和泉(吸引力が衰えない唯一のピアニスト‥ってスクエア時代につけられたあだ名)は4時まで盛り上がってしまったのだった。
ごちそうさまでした!



その後、先週火曜日にピラミッドのリハーサル(for7/3@中野ゼロホール=宮地楽器さんの創業95周年記念)があって、昨日は菰口雄矢くんが率いる“Voice Pics”とのリハーサル。

そもそもヴァイタル・インフォメーションというグループが福島原発事件で来日延期となって、前座を勤めるはずであった“Voice Pics”が穴が空いてしまったスイート・ベイジルにおいてライブをやらざるを得なくなって、まぁ、ゲストというか助っ人というか‥
そんな感じでしょうか‥

それにしても前回も書いた通り、若手No.1バンドの彼等と音楽することは、いやでも元気になってしまうというか、しいすばらなことなんだが、それに加えて本田雅人くんが登場する、のみならず、折りから来日中のギタリスト、アレン・ハインズ氏も参加するとのことで、なにやら面白そうな夜になりそうな予感がひしひしと‥ 5月28日Allen Hinds with Voice Pics公演リハの模様

てな訳で、6/11はスイート・ベイジルに集合されたし!!


そう、前日の10日はソフト・ウィンドでソロですので、そちらもよろしく!!!

2011年5月20日金曜日

“いつまでも沈んでいる訳にはいかない‥”

理想は‥―漂えど沈まず―


思えば、前回のエントリーは元旦‥

ものごころついてからこの方およそ半世紀のうちで、最もヘヴィー&ダークな気分の正月だったものの、新年そうそう愚痴をこぼすわけにもいかずに明るく振る舞ってはみたものの‥


やっぱりその後も、地球深部探査船「ちきゅう」が日本近海のそこいらじゅうにボコボコと掘っているらしい穴に負けないくらいの深みへとズンズン沈んでいった訳なんだが、そもそも、ライブをたくさんやっても(12月はまじで勝負に出てみたつもりだったんだけれど‥)お客さんがちい~とも来てくれない(そんな中でも足を運んでくれた皆さんには足を向けて眠れないm(__)m‥)、というところが始まりで、どうせ俺は、ヘタクソなデブで白髪のじじいだよ!と、いじけつつ居直りながらも、やはり実力不足!と思い直して正月返上で一から出直すつもりで‥


で、なんとか前向きに頑張ろうとしていた矢先に、秋田県は能代の、加藤成二さん(須藤満くんの大学の先輩の小学校の教頭先生にしてベーシスト‥)が亡くなって、お葬式に行きたくてもピラミッドのレコーディングでどうしようもない時期で‥

成二さんのことはとてもここでは書ききれないので後日きちんと書かなければならないが、ひとことでいうなら、いわゆる芸術鑑賞教室によんでもらって、たくさんの子供達(ここ数年で能代市を中心に千数百人‥)の前でピアノを弾く機会を作ってくれた、恩人ともいうべき存在‥であると同時に、私にとって数少ない、堅気のマブダチの一人であった。

ご冥福を祈りたい。



そんな訳で、沈んだ心持ちで西新井のカフェ・クレールでのソロ・ライブを(雰囲気のよいお店とあたたかいお客さんに助けらて)なんとかこなし、ブルース・アレイでのトリオ(プラスほぼ飛び入り拉致?ゲストの向谷さん!)でのライブもなんとかかんとか乗りきって?(興業的には、まったく成り立ってなかったんだけれども‥)


そんなこんなで2月は半ばすぎまで引きこもって(ニートジジイ?して)いたものの、そんなことではいかんと3月12日の鎌倉芸術館(吹奏楽団の演奏会にゲストで呼ばれて、ピアノソロで30分もらっていた‥)に向けてお稽古を始めたのが下旬‥

‥そう、すんごく頑張ったんだす。
そもそも吹奏楽のフィールドにおいては、宝島とオーメンズ・オブ・ラブの作曲者の和泉、としてしか知られていない訳であって、オリジナルにはこんな曲もあんな曲もあって、或は、ぐっとくる(自分で云うのもなんだけれども‥)さまざまなカヴァー(古今東西の珠玉のポップスとか、滝廉太郎先生の荒城の月を始めとする唱歌とか‥)もあって‥

まぁ、よーするに、12月の赤字を埋めんが為のCD即売ウハウハ大作戦を目論んだ結果の、いつにない猛練習だった訳で、3月10日の夜に通して弾いてみた手応えでは、少なくとも10人に1人は買ってくれる(つまりは150枚?)に違いない!という確信に満ちた皮算用たぬきオヤジ(恵比寿顔福耳嘘オヤジとは無関係‥)だったのだが‥


翌日の14時46分、築36年とはいえ頑丈なだけが取り柄という鉄筋2.5階建ての実家の音楽室で読書に勤しんでおった私は、スタンドからゴロゴロゴロンと転げ落ちてきたJBLの4311を咄嗟によけた以外には全く身の危険を感じなかった訳で、本とCDはそれなりに散乱したものの、それ以前から散らかっていた部屋の状態を隠蔽してくれたと言えなくもなかったし、少なくとも直ちに健康に被害を及ぼす恐れはなかった。


‥がしかし、またもや深~い穴の奥に沈み込んでしまい‥


もちろん、亡くなられた方々や、肉親を亡くされた方々、或は住むべき家を失って未だに避難所で暮らすことを余儀なくされている皆さんのことを思えば、とりあえず生きていて家があるというだけで感謝すべきことなのは間違いないのだが‥


それにしても、いたたまれないのみならず、あまりにも理不尽なことや腹立たしい事象?や出来事が日々起きて、或は起こされて、それらが隠蔽され、揚句の果てに露呈し暴露されつつも圧力?で訂正?され、勘違い?だったことにさせられたり、もうとにかく茶番の百万連発!!!


3.11以降、直接的には6本のステージがキャンセルになったことによって音楽する気力を失ったことをきっかけに深海に沈み、毎日何をしていたのかと言えば色々と勉強していた訳で、その結果確信したことは、かつて学校で習った18世紀以降の歴史の少なくとも半分は嘘だったということと、現在の様々なカオスには、間違いなくそれはそれは巧妙に隠された意図と原因があるということであって‥


いっそのことネット・ジャーナリストに転身して言いたいことを発信できるものなら、たとえ殺されるようなこと(差し当たっては痴漢で冤罪?)になったとしても、どんなに晴々とした気分でいられるのだろうかと憧れつつも、やはり今生の本懐が音楽にあることは言うまでもなく‥


結局、音楽家であることを諦めない限りはそれを大声で叫ぶ訳にもいかず、今は数少ない勇気ある人々とネットの力による人々の覚醒を信じてピアノに向かおうと思い至って、一ヶ月以上潜航していた泥沼からようやく浮かび上がったのが4月も半ばを過ぎてから‥



それからこれまでにあった全く毛色の違う三本のステージは、いずれも現在の自分にとって核となる象徴的なものであって、本番とリハーサルが交錯して脳みそが再臨界しつつも、リハビリ(肉体的にも精神的にも‥)としては申し分ないものとなった次第。



まず、4/27のスイートベイジルでは、菰口雄矢くんが率いる“VOICE PICS”(みんな?若いけど、しいすばらばらすいしなバンド!)とスペシャル・ゲストの小沼ようすけくん(なんというか、魂からほとばしる音を感じさせてくれる味わい深いギター‥)に助けられ、スクエア時代から今に至るオリジナルの世界がぐんと拡がって‥





5/7の横浜ドルフィー(それにしても本当に音の良いお店です!)ではピアノ・トリオの醍醐味を満喫し‥(もちろん、石川さんとコモちゃんがもの凄く上手だからだけれど‥)




5/11のビルボード東京でのピラミッドのニュー・アルバム、“PYRAMID3”発売記念ライブ‥


ピラミッドに関しては、いわゆる究極のオヤジバンドであって、よーするに、一緒にやっててすんごく楽しい!という気持ちが30数年続いている訳であって‥

欲を言えばもっとたくさんの人に聴いて欲しいということになるけれども‥

諸般の事情で急遽参戦してもらうことになった本田雅人くん!ありがとう。やっぱ、まあくん、いつ聴いても上手だね~

そして今やなくてはならないピラミッドの準構成員、鳥越啓介くん、そして拡大ピラミッドともいうべきマルチプレイヤー、鈴木雄大くん、今後とも何とぞよろしくであります。



さてさて、明日は世界一小さなライブハウス、高田馬場ホットハウスで宮本大路さんと‥
デュオ?の予定だったんだが、吹谷禎一郎くんを拉致?しようかと‥ まだ大路さんには内緒‥
ウヒヒ‥

もしよかったら‥
入れるかどうかわかりませんけど‥ m(__)m

2011年1月1日土曜日

謹賀新年

本年もお引き立てのほど、よろしくお願い申しあげます。


それにしても大変な昨年末でございました。

一息ついている間もなく、佳境に入りつつあるピラミッドのレコーディング準備で正月返上のあたくしでござりまする。


おかげさまで、5年ぶりのソロ・ピアノアルバム、“Forever Purple”はご好評を頂いております。

発売記念ライブは、6日の吉祥寺サムタイム(2ndセットで健市&淳平コンビのベースとパーカッションに加わってもらう、仕事始めスペシャル‥)と29日の西新井カフェ・クレールの2本を残すのみですが、月末、31日の目黒ブルースアレイは、昨年の10月から活動が始まった、石川雅春さんとコモブチ・キイチロウさんとの新しいトリオでの東京における初のライブです。
あいにくの月曜日ではありますが、是非とも聴いて頂きたく、なにとぞご来場賜りますよう‥
m(__)m