2009年7月13日月曜日

木のぬくもりに包まれて‥

先週の月曜日の石巻、N's-SQUAREのオープニング・コンサート、おかげさまで大盛況の内に幕を閉じることが出来ました。お越し頂いた皆さま、ありがとうございました。


遅ればせながら私が前回のブログに書いた段階ですでに SOLD OUT となっていたようで、当日の午後まで続いた多くのお問い合わせに対して“ごめんなさい”を繰り返していた遠藤さんは、正に、嬉しい悲鳴(懐かしい言葉!)をあげて悶えて?おりました。
N's-SQUAREのオーナー、遠藤信和氏

前日の午後のサウンド・チェックに始まって終演後の打ち上げに至るまで、お伝えしたくてたまらないような数々のエピソードがあるのですが、諸般の状況から、今日のところは、2ndセットで共演していただいた地元の皆さんをご紹介するにとどめたいと思います。


まず、せっかく2台のピアノがあるのだからやらない訳にはいかない、ということで企画された連弾‥
今回は“Twilight in upperwest”と“宝島”の2曲を、遠藤さんが高校時代に電子オルガンを習っていたという、電子オルガンとピアノの先生、高松ふみ恵さんに付き合って頂いて演奏しました。
前日夜のお稽古

当初はきちんと譜面にするつもりだったのですが、例によって机上の空論に終わり(唯一、Twilight in upperwest の展開部だけはちょっとした編曲をほどこして譜面にしましたが‥)、いわゆるヘッド・アレンジで前日の夜に2時間のお稽古をしただけで本番に臨みました。

私が2009年製のヤマハC5、高松さんに1909年製のスタインウェイTypeOを弾いて頂いた訳ですが、当然のことながら現代のピアノの方がパワーがあって、なおかつ、ヤマハを下手、スタインウェイを上手にセッティングした関係からスタインウェイの大屋根をはずしたこともあって、どうしてもスタインウェイの低音域が弱くなりがちで(サイズもヤマハの方が一回り大きいこともあって)、その辺の所に気をつかいながら、という演奏になりましたが、結果的に2台のグランド・ピアノが常設されているホールのこけら落としという意味あいにおいては、充分ではなかったか?と自負している次第であります。


また、国立音大をこの春に卒業して秋からイギリスに留学するという若きサックス奏者、小田島航太君とデュオで、ミッシェル・ルグランの“Moon and I”を、そして4月に仙台、ennのライブでお世話になった調律師の今野文英さんにベースで参加して頂いて“Forgotten Saga”と“White Main”の2曲を演奏しました。
当日午後のリハーサル

若いミュージシャンとの共演は、つい忘れがちな初心を思い出させてくれて、こちらもたいへん励みになります。2年後の再会が楽しみです。


それにしても、これだけのホールを個人で所有するとはまさに“見上げたもんだよ屋根屋のふんどし”であって、遠藤さんの顧客のピアノの先生方が発表会で使うというだけでなく、今後多くのミュージシャンが訪れるように、私も陰ながら応援していきたいと思います。

最後に、今回スタッフとしてお手伝いをして下さった、サンリツ楽器の方々と、遠藤夫人典子さんのお友達の皆さんに、お礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。


text by H. Izumi

1 件のコメント:

ふみにゃん さんのコメント...

和泉宏隆 様

先日のN's SQUARE のライブでは大変お世話になりました!
ベースで当日共演させていただいた今野です。
私自身の本番での演奏はかなり不本意(?)なものでしたが(爆)、和泉さんの包容力のあるパフォーマンスに助けられまして、リハーサルから打ち上げに至るまで、至福の時間を過ごすことが出来ました。

素晴らしい場を提供して下さった遠藤さん、小田島さん、最高のお客様、この場を借りて御礼させて下さい。

和泉さん、宮城にはまだまだ熱いファンがおります。
また石巻、仙台にライブでお出でくださり、再会させていただける日を心待ちにしております。
本当にありがとうございました。