2008年8月26日火曜日

一ヶ月巻き戻して、四連戦追想

先日の京都ラグ、名古屋ドキシー(満員御礼)でのライブ、盛況でございました。ご来場頂いた皆さま、有り難うございました。その二本のレポートといきたいところですが、それより先に宿題になっている先月の広島、福岡、松山、大阪、の四連戦を振り返ってみねばなりません。

7月22日の午後4時すぎに中村さんと二人で広島に向かって出発。日が落ちるまでは助手席で鉛筆コリコリ譜面書きにいそしみます。広島のホテルにチェック・インしたのが23日の午前2時、途中でちゃんとした食事をとらなかったせいもあって、やはりビールでお好み焼き、というシンプルかつメタボリカルな結論に達したものの、果たしてまともなお店が開いているのかと思いきや、ぐるなびで午前5時までやっている川創というお店を見つけて早速繰り出します。お好み焼きのみならず、これもあれもそれもでおなかいっぱいになって、歩いて10分で宿に戻れるはずがどこでどう間違えたのかほとんど遭難状態で小一時間歩き回るはめに陥ったのは、どう考えても食べ過ぎの我々にたいする神様のおぼしめしに違いありません。


翌日は、カワイミュージック広島さんのホールに14時入り、新幹線で来た村上板垣両氏が合流してサウンド・チェック、そしてリハーサル。なんといっても今回のライブの企画運営の音頭をとって頂いたピアノ・テクニシャンの馬場さんが朝8時から頑張ってくださったというだけあって、カワイCA70は深みと透明感を併せ持ったなかなかの仕上がりです。

馬場さんの名前入りピアノ!!

また、セッティングやサウンド・チェック、そして本番のPAと、何から何までミュージック・スクールの講師の皆さんに大変お世話になりました。
70人のお客さまを前に充実した演奏をお送りしたことは言うまでもありません。

打ち上げはもちろんお好み村へ。およそ15年ぶりの八戒でまたもや満腹に。

店主のヒロシさんの腕前と楽しいお喋りは今も変わらずです。


翌日は11時出発で福岡へ。Gate's 7のピアノは多少難ありで前回苦戦した為、今回はスクエア福岡公演でお世話になったヤマハの村上さんに調律をお願いしたのですが、その甲斐あってずいぶんと気持ちよく演奏することができました。

アンコールでは先月デュオをお願いした菅原彰司さんに飛び入りして頂いてジャズのスタンダードを2曲(All the things you are, Nearnnes of you )吹いて頂きました。
久しぶりにカルテットでジャズ、楽しかったです。翌日は長旅になるので、居酒屋での打ち上げも早々に切り上げて早めに就寝。10時出発で松山へ向かいます。走り出してまもなく関門海峡の橋のたもとの、めかりPAのレストランでブランチ。

PAからの景色
ここは眺めも味もなかなかで必ず寄る(といってもまだ2回めですが‥)ところです。
暑い日(尾道の路上の温度計で39℃という表示を見かけました)でしたが天気に恵まれて、気持ちのよい6時間のドライブで16時すぎに松山に到着。
松山のモンクはリニューアルしてキャパも増え音響的にも一段とグレード・アップしたようです。オーナーの関家雅司さんはギタリストでもあるので、アンコールで飛び入りをお願いして Isn't see lovely を一緒にやって頂きました。エリック・ゲイル系の渋いプレイに客席も大変な盛り上がりでした。
やはり、行く先々で地元のミュージシャンの方々と共演することは旅の大きな喜びの一つです。
打ち上げは、私の松山における後援会長ともいうべきNさんに仕切っていただきました。つゆしゃぶの、あやとり、というお店での食事のあと、ジャズ・ライブ・ハウス、キーストーンで、松山の名手、吉岡英雄さんのベースで2曲演奏させていただきました。吉岡さんとは今回で三度めですが、うたごころ溢れるプレイにはいつもしびれてしまいます。
締めくくりにオーセンティックなバー、池内商店でさんざ飲み上げて店を出た途端、「もう一軒行きましょう!」と叫んだNさんのパワーには圧倒されました。
最終日は10時出発、15時大阪着。ロイヤルホースは今回4回めにして初の満員御礼で、四連戦の最終日にふさわしい盛り上がりのうちに幕を閉じました。
予定では夜走りでそのまま帰るはずだったのですが、譜面が間に合わなかった(毎晩飲んだくれて間に合うはずもありません!)のと、板垣くんが翌朝早くから仕事ですぐ帰りたいとのことで、中村さん一人で帰さなくともよくなった為に、村上くんと残ることにしてホテルで譜面を書こうという算段をしたものの‥
ごはんぐらい食べたいとなって、村上くんが中学時代の同窓生と食事するというので仲間に入れてもらって‥
結局、その同窓生のAさんの案内でミナミの高級焼肉店で素晴らしいお肉の数々を極上のマッコリで流し込み、しかもしかも、初対面にも関わらずあつかましくもご馳走になってしまいました。
そのまま朝まで(Aさんは村上くんが中学で最初にフォーク・デュオを組んだ時の相方で、今はバーを経営しつつ音楽を続けているそうで、その夜もセッションの予定に‥)お付き合いしたいところでしたが、大阪泊まりにした意味がなくなってしまうので一人でタクシーに乗って宿に戻ったのが午前3時でした。
それからシャワーを浴びて7時すぎまで頑張って、なんとか仕上げて一眠りして11時すぎの新幹線に乗って帰京、無事に四連戦の幕を閉じました。
毎度のことながら、行く先々で多くの方々のお世話になって、御礼の言葉もありません。皆さま方のご厚情を励みに、心を震わせるようなピアノを弾くことを目指して、より一層の精進を重ねてまいります。
そして各地でご来場頂いた皆さま、まことに有り難うございました。今後ともお引き立てくださいますよう、よろしくお願い申しあげます。               
m(__)m
text by H.Izumi, photos by N.Nakamura

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