2009年4月28日火曜日

たたたいへんだぁぁ〜

砂漠に水を撒くような怒涛のツァーの虚脱感からようやく立ち直ったかと思いきや、今度は28日火曜日の恵比寿、アート・カフェ・フレンズの予約状況の厳しさに再びノックアウト! (>ε<)

“アムシー”でフルート、サックス、リリコン、を吹いてくれた片岡郁雄氏と20年ぶりの再開セッションを行なったのが昨年の11月20日、それがアート・カフェ・フレンズ・マンスリー・ライブの第一回めで、その時はなかなかの盛況だった訳で、今回もさほど心配はしていなかったのですが‥ (-_-;)

やはり大不況なのですね‥

で、余裕がある方々はGWで行楽に‥ってことなんざんしょうか?

片岡氏のソプラノで、スリー・スワローズと船出の後、そしてシルバー・ガール、皆さまに是非とも聴いて頂きたいものです。

お誘い合わせの上ご来場賜りますよう、なにとぞ宜しくお願い申しあげまする。

m(__)m

そして、3連戦!!!

広島のバードは、正統派、かつハード・ボイルドな雰囲気のジャズ・クラブです。
とはいっても、オーナーの鳥越さんは物腰の柔らかな、仙人のような方。
かつてレコード店を経営なさっていたとのことで、普段お店でかかる音楽からも造詣の深さがうかがわれます。。


一昨年の12月に始めて伺った時にお世話になった調律の馬場さんのオーガナイズで前回はカワイ楽器さんのホールでのライブだった訳ですが、やはりホールよりお店の方が演奏者もお客さまもくつろげるというものです。


我々も通算6本めということでなかなかリラックスした演奏になりました。
終演後はもちろんお好み村の八戒へ‥


店主、ひろしさんの腕と語りは益々磨きがかかっています。

岡山、モグラは70年代のアンダーグラウンド(実際に地下ですが‥)な雰囲気の渋いお店です。
音楽好きのアート・ディレクター、デザイナーであるオーナー、福武さんが趣味が高じて始めた、というだけあって、建築用資材を巧みに用いた内装は一見武骨ですがいたるところにアートのかおりが漂っています。


音響もよく、これでグランド・ピアノだったらけちのつけようがないところ(私が寄付しましょう、と言ってみたいものだなぁ)ですが、ヤマハのアップライト君はだいぶくたびれてはいるものの優しく弾いてあげたらなんとか鳴ってくれました。


終演後はお店で、居残ってくれたお客さまも交えて打ち上げ。フードのクオリティも高かったことを付け加えねばなりません。

さて最終日、神戸チキン・ジョージは千秋楽にふさわしいライブ・ハウスです。
キャバレーの2階にあった初代のお店から数えて4軒め、震災も含めて激動の四半世期を乗り越えた現在のお店には、古いものと新しいものが自然にとけあった独特な雰囲気が漂っています。


ピアノをステージから降ろしてフロアにセッティングしてトリオで向き合って演奏するチキンならではのスタイルは、エンジニアの正木さんの凄腕があってこそですが、音響的にも本当に気持ちよく、蓄積疲労と鍵盤の重さ(チキンのディアパソンの鍵盤の重さは日本一!)にもめげず充実した演奏をお届けすることが出来ました。

お店での打ち上げも早々に、オーナー、児島ちゃんと熱いキスを交して、一路東京へと走りました。



10日間で8公演、2800kmのラリーはやはりなかなかハードでした。
興行としては厳しいものがありましたが、次に繋がるであろう新しい出会いが各地であって、充実感が虚脱感に勝っていると言える?でしょう。

各地でご来場頂いた皆さま、そして、オーナー、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
次回もなにとぞ宜しくであります。

All text by H. Izumi

2009年4月19日日曜日

5連戦を終えて‥

水戸のガール・トークは、こじんまりとしていながらも、オーナー、笹ノ間さんのセンスの良さが随所に光る、居心地の良い素敵な雰囲気のお店です。

また、音響的にとても演奏がしやすいことは、いくぶん老朽化したピアノと大胆すぎるマイキングという問題点を補って余りあると言えるでしょう。

それに加えて、集う聴衆がミュージシャンに気持ち良く演奏させるこつを心得ているかのようで、我々もついつい乗せられて、5連戦の初日ということも忘れて150%以上?の演奏になりました。


終演後、いわきへ向けて1時間半のドライブ。チェック・インの後、バー・クイーンへ繰り出すと、オーナーの加藤さんが、パルマ産プロシュートの大きな塊!と共に出迎えてくださって感激です。(しかも、ウイスキーはボウモアですから)


その晩から翌日の終演後まで、とにかくおいしいもののオンパレードで、とても全てを書ききれませんが、まず一つ挙げるとすれば、お店から歩いて1分のレストラン“味希”の、ヌーベル・シノワ的な、それはそれは洗練された担々麺。絶品でした。


御影石のカウンターに始まってユニークな自転車に至る様々なアイテムの由来や、バー・クイーンの歴史、また、いわきの音楽文化の発展と地域の振興にかける熱き思いなど、たくさんのお話を伺いましたが、まるでヴェテラン俳優の一人芝居を観ているかのように引き込まれてしまいました。
演奏は、もちろんバッチリです!(でなかったらばちがあたるというもの)

アンコールでは村上くんのセッティングで地元のギタリスト、村重光敏さんに飛び入り参加してもらって“Chicken”を一発。本業は大工さんとのことですが、メセニー・ライクで流麗なメロディ・ラインから、相当な弾き手であることがうかがわれました。


終演後はお店で、鰹、コノシロ(穴子の稚魚)、めひかり(ししゃもの弟分みたいな魚)の唐揚げ、うにごはん、などなどをた~くさん頂きました。

2時間半のドライブで仙台に移動して就寝。


14時ロビーで向かった先は牛たんの銘店、利久。ジューシーな厚切りに麦とろごはんで元気もりもりです。


enn は、日本のベイクドポテト、といった雰囲気のお店で、ロック系の出し物が多いとのことで覚悟していたアップライト・ピアノは、思いの他きちんとしていて胸を撫でおろしました。


打ち上げは近所の寿寿、またまたおいしいものをたくさん‥ (^_^;)


4日めは、 ennのオーナー、加藤さんに紹介して頂いた、石巻のラ・ストラーダ、仙台からは1時間のドライブです。


元は倉庫?だったのか、天井が高く(4m弱)床はフローリング、という好環境に加えて、オーナーの相澤さんのつぼを心得たPAのオペレーションのお陰で、演奏しやすかっただけでなく客席での音も素晴らしかったようです。


年代もののピアノと格闘してくれた調律の遠藤さんが、穴子が絶品というお寿司屋さんに誘ってくれたのですが、蓄積疲労も相当なもので次回のお楽しみとして、仙台に戻って軽く食事をして早めに休みました。


12時出発で一路盛岡へ‥

爽やかな好天に恵まれ、随所で桜も満開で、気持ちの良いドライブでした。

スペイン倶楽部は、ヨーロッパの地方都市のホテルのロビー・ラウンジ、といった趣きのジャズ・クラブです。オーナー、西部さんは国立音大OBのサックス奏者でもあって、盛岡のジャズの灯を守り続けて30年、という物静かなジェントルマンです。

5連戦の締めくくりということで演奏はいやがおうにも盛り上がり、ツァー初のダブル・アンコールにお応えしてソロでサガをお送りしました。


終演後はそのままお店で、後援会盛岡支部長の高橋憲司君と彼の音楽仲間の皆さんと、遅くまで音楽談義に花を咲かせました。


各地でご来場頂いた皆さま、有難うございました。
そして全てのお店のオーナーとスタッフの方々にも厚く御礼申しあげます。


そして、昨日広島に走ってきて、これからお店に向かおうか、というところですが、明日の岡山、明後日の神戸、どうかお誘い合わせの上ご来場頂きますよう!宜しくお願い申しあげまする。

all text by H. Izumi

2009年4月11日土曜日

“ひろみつ”を終えて、そしていよいよ‥

一昨日の横浜 Hey-Joe における“ひろみつ”ライブ、いい感じでした。

なんといっても、共に立ったステージの数、という意味あいにおいては、当分の間はやぶられそうにないだけの場数(ゲイジュツはバカズ?? スクエア時代、少なく見積もっても500回は一緒にやったのですから‥)な訳で、お互いに別々の活動をしつつも、2年半ぶりであろうとも、いざ共に音を出すと、なにか通じ合うものがビシバシと‥

またいずれやりますのでお楽しみに!



さてさて、いよいよトリオのツアーであります。
明日の水戸を皮切りに、いわき、仙台、石巻、盛岡、の5連戦。
5日連続のライブというのはなにしろ初めてのことで、果たして無事に乗り切ることが出来るのか?
まさに限界に挑戦、といった緊迫感に満ちた状況であります。
各地の皆さま、是非とも応援に駆けつけてくださいまし!

5連戦の後は2日おいて、19日から、広島、岡山、神戸、の3連戦です。

いずれにせよ、この大不況のさなか、各地ともなかなか厳しい予約状況であります。
なにとぞ、お誘い合わせの上ご来場賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。               

m(__)m
text by H. Izumi