2008年10月18日土曜日

任務完了

今回16日のSTB139スイート・ベイジル、告知から一週間しかなかったにも関わらず、蓋を開けてみたら90名を超えるお客さまに恵まれ、無事に助っ人としての役割を果たすことができました。
ご来場下さった皆さま、まことにありがとうございました。深く感謝する次第であります。1部は私にとっても久々のソロ・ピアノ、準備不足は否めませんでしたが、原点に帰るといった感じで、トリオとは一味違う世界を楽しむことが出来ました。当日も午前3時までお稽古してしまったこともあって、1部終わりで指は限界の一歩手前という状態だったのですが、2部のジャズ、鈴木健市君が健闘してくれたお陰でなんとか乗り切ることが出来ました。それにしても、ピアノとベースのデュオでジャズというのは、ドラムスを交えたトリオの編成よりもよほどシビアで、あらためて奥の深さを思い知らされました。
やはりジャズはトリオが定番!そんな訳で、ライブのお知らせです。
今月末、31日の金曜日、浅草のジャズ・バー、SOUL TRAIN にて、私と健市君にマスターJ(店のオーナー、池田二郎さん)のドラムス、というトリオでライブをやります。
一昨日のデュオでもの足りなかった方々にもきっとスイングしていただけることでしょう。
25人のキャパの小さなお店ですので、ご予約はお電話でお早めに!
03-3843-5063
http://members.at.infoseek.co.jp/soultrane2001/
text by H.Izumi

2008年10月14日火曜日

助っ人の助っ人現る!

9日の非常事態宣言から4日め、16日のスイート・ベイジルにおける助っ人(ベーシスト)が決まりました。]
*ホームページではソロ・ピアノで、という告知を出したものの、助っ人をぎりぎりまで捜す‥という話は前回のブログでお伝えした通りですが、万が一、と思って声をかけた皆さんは当たり前田のクラッカー(死語というより化石語?(-_-;))のように駄目で‥
そこで浮上したのが、この人、鈴木健市くんです。
彼は、天才若手ベーシストではありませんし、これまで華々しい活動を展開してきた訳でもないのですが、どうやら私と運命の赤い糸で結ばれていたようで(というのはちょいと大げさですが、いわゆる縁があって)、昨年から時々共にお稽古をするようになって、いよいよ機が熟して、この冬から、管楽器奏者とデュオといったケースにおいてサポートで加わってもらうことにしようと白羽の矢を立てたのがつい先頃のことでして‥
そんな訳で、結局のところ、1部はソロ・ピアノ(定番の代表曲に加えて、ソロ・ピアノのルーツとも云うべきアルバム“ Forgotten Saga ”からのナンバーを、時間の許す限りさらってメニューを組み立てようかと‥)、2部は健市君とのデュオで、“私のルーツとしてのJAZZ”と題して、高校時代から慣れ親しんできたスタンダードやボサノバの名曲の数々をお送りすることにしたいと思います。
2部をジャズでまとめたくなったのは、先日のアート・カフェ・フレンズに続いて、12日に六本木ヒルズ・アリーナで行われた、J-WAVE DOCOMO BODY & SOULE SPECIALLIVE “鳥山雄司スペシャルセッション”でどっぷりとジャズに浸ったからに他なりません。(難しいけど楽しくて楽しいけど難しかったなぁ‥あの素敵なメンバーでいつかライブをしたいものです‥)
それでは、木曜日に、STB139スイート・ベイジルでお待ちしております。
text H. Izumi

2008年10月9日木曜日

非常事態 !!!

2001年以来お世話になっているSTB139スイート・ベイジルのブッキング担当者が悲痛な声で電話してきたのが一昨日の深夜のことでした。
「来週16日に公演を予定していた海外のアーティストが突然のトラブルで来日不能となった‥ ついては急遽ライブを敢行してもらえないだろうか?」

ホール・コンサートであれば、公演中止、払い戻し、となるのが普通ですが、ライブ・ハウスではそう簡単にはいきません。特にスイート・ベイジルの場合は、なんとしてでも代役を見つけて営業するというのが大原則とのこと‥

実は3年前にもそんなことがあって、その時にはやむなくお断りしていたことから、今回はなんとか一肌脱ぎたいとは思ったものの‥

自分のトリオはたとえ二人が奇跡的に空いていたとしてもライブをやるタイミングではないし(次のアルバムは12月3日のリリースですから‥)、色々な方々にかたっぱしからあたって万が一セッションをセッティング出来たとしてもリハーサルをする余裕もない、となると、ソロ?

安請け合いするのは簡単ですが、一昨日の夜の時点ですでに9日前、あまりに時間的余裕がなく、このブログで告知するのみで果たして何人のお客さまが集まってくださるものか‥

覚悟はしていても、いざ蓋を開けてみたら20人!というような状況で、果たしてへこまずに演奏出来るものか?

第一、ソロ・ピアノで2時間弱のステージをこなす為の準備が間に合うのか?

結局一晩考えて、決行することにしたのですが、どんなにお客さまが少なかろうと、たとえ10人であろうと、そこに聴衆がいる限り演奏する、というのがミュージシャンの本分であって、逆に少なければ少ないほど親密な(プライベートなパーティーのような‥)雰囲気になるのでは?と思い当たったからに他なりません。

ただし、ソロで1ステージこなす為の準備が間に合わないことには違いなく、ソロで1部、そして、2部はどなたかとデュオ、という方向でぎりぎりまで助っ人(まぁ、今回は私が助っ人ですから、正しくは助っ人の助っ人)を探す方向で、それでも駄目なら、えぇいままよっ、おぉいぱぱよっ??(-_-;)で行こうかと思います。

一週間後に迫った話ではありますが、お誘い合わせの上ご来場賜りますよう、なにとぞ宜しくお願い申しあげまする。
m(__)m


P.S.昨夜のアート・カフェ・フレンズ、めちゃめちゃ楽しかったですね!河上さんとマイケルさんのコンビ、もう最高です!毅さんも吹きまくっていましたし、スクエアとは違う一面が伴奏していてもとても新鮮でした。
ご来場頂いた皆さま、ありがとうございました。

all text by H. Izumi

2008年10月2日木曜日

恵比寿 アート・カフェ・フレンズ

アート・カフェ‥という言葉から皆さんが思い描くのは、果たしてどんなスペースでしょうか?
絵画や版画などをはじめとする美術作品が店内に飾ってあるギャラリーのような飲食店?‥という答えは、決して間違ってはいませんが、このお店を言い表すには十分ではありません。そのように言っておきながら、私にも文章できちんと描写できるだけの自信はないのですが(村上春樹さんにお願いしたいものです‥)、それでもなお、この素晴らしい空間の魅力を一人でも多くの方々に伝えられるものなら伝えてみたいものだと思いまして‥
まず、空気というかオーラというか、すがすがしさが並大抵ではありません。
そしてそのすがすがしさがどこから来るのかと言えば、天井が高いこと(およそ3.8m)、また、間口8m奥行12mほどの長方形の店内にたいへんゆったりとテーブルと椅子が並べられていること、内装と照明のクオリティが高いことなど、気持ちの良いスペースとしての基本的な条件が揃っていることに加えて、なんといっても、そのスペースを満たす、絵画、版画、リトグラフなどが放つ“波動”とも云うべきものに秘密があるようです。
う~ん、どう頑張ってもうまく書けませんが、百聞は一見にしかず、一度足を運んで頂きたいと思います。
なにより、音の響きが素晴らしく、ピアノは小ぶりながらもスタインウェイ(Type S)となると、ここでライブをやってみたくなるのが自然な流れというものであります。
そんな訳で、東京において、私のトリオに関しては、STB139スイート・ベイジルを本拠地として(8月に初のSOLD OUTを達成したことですし‥)活動を続けていく予定なのですが、それ以外の出し物(様々な方々とのデュオであったり、小規模なアンサンブルであったり‥)をアート・カフェ・フレンズでやらせてもらえればなぁ‥と思いついたのが8月のことでして‥
そして、そう思った矢先に舞い込んで来たのが、来週8日の水曜日(19時半開演)、伊東たけし、マイケル河合、のお二方に、大ベテラン、河上修さんのベース、そして私のピアノ、というカルテットでJAZZを、というお話です。
JAZZといっても、ガンガンの4ビートオンリーの世界になるはずもなく、あくまでも広義におけるJAZZという切口で、しっとりとした秋の夜長にゆったりとくつろいで頂ける夜にできれば、と考えております。(たけしさんとデュオで何をやりましょうねぇ?)
なにぶん90人で一杯というお店ですし、先日の野音でも宣伝したのですでに半分近くの予約が入っているようですが、できれば立ち見ではなく聴いて頂きたいと思いますので、なにとぞお早めにお問い合わせくださいまし。それでは、8日の夜に、恵比寿で‥
TEL 03-6382-9050E-Mail: masakatsu@artcafefriends.com
all text by H. Izumi